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イポメアはヒルガオ科サツマイモ属(Ipomoea)で、熱帯から温帯に広く分布する。ツル性植物で地下に塊根を作る。属名は、その塊根がイモムシに似ることから、ギリシャ語の「ipos(いもむし)」と「homoios(類似)」の2語を組み合わせて付けられた。属名は”イポモエア”が正しい読み方だが、一般には”イポメア”と呼ばれる。
この属の植物は大きな花を咲かせるため観賞用に栽培されることも多く、日本ではアサガオがよく知られている。塊根は食用として重宝され、この属の和名にもなっているサツマイモは代表的な食用作物です。
<薬用として渡来したアサガオ>
アサガオは奈良時代に中国から日本へ持ち込まれたとされており、当時は「けにごし」と呼ばれていた。漢方薬ではアサガオの種子は下剤に用いるが、日本へも薬用としてやってきたようです。それが栽培されるうち、徐々に花を観賞するようになっていったと考えられる。
<江戸時代に発展したアサガオ>
江戸時代には花や葉が変異した「変化アサガオ」が大きく発展し、江戸の後期から幕末にかけてその栽培が大流行した。明治以降は栽培に手間のかかる変化アサガオはすたれていき、花の豪華さを求めて大輪アサガオの栽培が盛んになっていったが、各地で独特の仕立てや鑑賞法が考案され、現在まで受け継がれるものもある。
近年、アメリカアサガオやマルバアサガオなども普及し、アサガオとそれらとの種間交配から新たな園芸品種も作出されている。 |
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<イポメア・テラスライム>
イポメア・テラスライムは、グランドカバーやハンキング、寄せ植えの素材として植えられる。花は目立たないが、アサガオに似ている。 |
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