秋の七草の1つナデシコ(撫子)。よく花壇などで見かけるのでお馴染みの花である。万葉時代より日本人に愛好されてきており、日本女性を表現する「大和撫子」(ヤマトナデシコ)の語源となったことも知られている。非常に多くの花色、花形があるが、基本的には5枚の花びらを持っている。中国原産のカラナデシコ(石竹)は平安時代に渡来したようだが、日本在来のものをヤマトナデシコと呼んだ。
日本では、カワラナデシコ、シナノナデシコ、ハマナデシコ、ヒメハマナデシコなどが自生している。古くから薬効が知られており、種子が利尿薬として用いられてきた。
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