京都「町家小路」写真紀行   京都「町家小路」を写真と文で紹介

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鞍馬口通 鞍馬口に通じる通り   京都市北区
鞍馬口通
 鞍馬口に通じている鞍馬口通を千本通から鴨川に架かる出雲路橋まで散策する。鞍馬口は京の七口の一つである。
 京の七口とは、(1)長坂口(周山街道)、(2)鞍馬口、(3)大原口(北陸街道)、(4)三条口(粟田口・大津口→東海道・東山道・北陸街道)、(5)伏見口(木幡口→南海道)、(6)東寺口(鳥羽口・西海道、西国街道、山陽道)、(7)丹波口(西七条口→山陰道)の七つの京への入口のことである。
鞍馬口通 鞍馬口通
鞍馬口通 鞍馬口通
 千本鞍馬口から東に進む。左手に建勲神社の碑が立っている。建勲神社は、織田信長を祀る。建勲神社が建つ小高い山が歴史的に名高い船岡山である。船岡山は平安京の基点にされた所である。千本通は、平安京の朱雀大路に当たる。少し歩き進むと、今宮神社参詣道の石碑も見える。
 船岡温泉の建物も人目を惹く。唐破風の構えが銭湯とは思えないような造りである。
鞍馬口通 鞍馬口通
鞍馬口通 鞍馬口通
 「さらさ西陣」の前に、人だかりが出来ている。開店時刻を待っているのだ。ここはカフェだが、旧銭湯をリノベーション(大規模なリフォーム)した建物です。玄関の上に掲げられている「さらさ」の看板が温泉マークを元にしたように見える。 
 新しい家も昔ながらの商店も混在している通りを更に東に進んで行く。
鞍馬口通 鞍馬口通
 通りの角で見かけたお地蔵さん。自宅の一角をこうしてお地蔵さんに提供している。
鞍馬口通・明光寺 鞍馬口通・閑臥庵
鞍馬口通 鞍馬口通
鞍馬口通・上善寺 鞍馬口通・西光寺
 地下鉄「鞍馬口駅」がある烏丸通を越すと寺が続く。左手に明光寺、閑臥庵(曙寺)、上善寺、右手に西光寺と続く。
閑臥庵(かんがあん)
 黄檗宗の禅寺。もとは梶井常修院の宮の院邸であったが、江戸時代前期には後水尾法皇が、夢枕に立った父・後陽成天皇の言葉に従って、王城鎮護のために貴船の奥の院より鎮宅霊符神をこの地に勧請し、初代隠元禅師から6代目の黄檗山萬福寺管長千呆(せんがい)禅師が開山となって寺としたのが当寺の起こりである。
 北辰鎮宅霊符神は十干十二支九星を司る総守護神である。
 御所の祈願所として法皇自ら「閑臥庵」と命名し、御宸筆の額を寄せて勅号としたほか、法皇は、春に、秋に、和歌を詠んで庭を愛でたといわれ、秋の句
 「明けぬとて 野辺より山に入る鹿の あとふきおくる 萩のした風」
 など、御宸翰その他が今も伝えられている。
 また、法皇も好んだ黄檗宗特有の精進である普茶料理が、今は教化の一部として一般に饗されている。
上善寺(じょうぜんじ)
 浄土宗の寺院。貞観5年(863)、僧円仁により、天台密教の道場として千本今出川(上京区)に創建されたと伝えられている。その後、文明年間(1469〜87)に、春谷盛信によって再興され、後柏原天皇の勅願寺として栄え、文禄3年(1594)、寺域を現在の地に移し、浄土宗に改められた。
 地蔵堂に安置する地蔵菩薩は、平安時代の初め、小野篁が一度息絶えて冥土へ行き、生身の地蔵尊を拝して蘇った後、一木から刻んだ6体の地蔵の一つと伝えられ、「鞍馬口地蔵」、「深泥池地蔵」、「姉子の地蔵」などの愛称で親しまれている。この地蔵は、当初、小幡の里に祀られていたが、保元年間(1156〜59)に、洛北の深泥池のほとりに祀られ、更に当寺に移されたものといわれている。毎年8月22・23日の京都六地蔵巡りには、多くの参拝者で賑わう。
鞍馬口通 鞍馬口通・出雲路橋
鴨川 鴨川・出雲路橋
出雲路橋 鞍馬口通・出雲路鞍馬口の石碑
 千本鞍馬口から東に進んできたが、鴨川に架かる出雲路橋で鞍馬口通の散策は終わることにする。寺社や商店、銭湯、住宅、地下鉄の駅など様々なものが混在している鞍馬口通であった。 

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