 |
|
 |
|
 |
|
 |
|
<複雑な連立方程式を解くことができる九元連立方程式求解機>
計算機研究開発の黎明期に製作された大型のアナログ式計算機である。真鍮製のバーの角度を変えることによって、ベルトの長さを変化させ、複雑な連立方程式を解くことができる。
アメリカのウィルバーは、 昭和11年(1936)に土木の構造解析や経済学上の計算を行える機械を考案、 製作した。 本機はその情報を元に東京帝国大学航空研究所の佐々木達治郎や志賀党、三井田純一らが昭和19年(1944)製作した国内初の大型計算機械である。昭和19年(1944)ころ。航空研究所製。(提供:
航空計数研究所)
九元連立一次方程式は、一般に99個の未知数と11個の定数を含んだ9個の一次方程式からなっている。本機は鉄のフレームに角度を変えられる真鍮のバーが取り付けられており、その角度が各未知数に対応し、バー上のプーリーに架けられた鉄のテープの長さが各方程式を表している。バーを動かし、テープの長さを読み取ることにより方程式の解を求めることができる。(コンピュータ博物館より引用) |
|