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鉄道唱歌 新橋駅   東京都品川区
新橋駅・鉄道唱歌の碑
Cー58機関車の動輪
鉄道唱歌の碑
 昭和32年(1957)10月4日の鉄道開通85周年記念日に鉄道唱歌の作詞者、大和田建樹生誕100年を記念して新橋駅に建立された。鉄道唱歌は、長い間私たちのために働いた鉄道を讃えるだけでなく、明治時代の文学者大和田建樹自身が実際に汽車に乗ってつぶさに日本国内を旅行した見聞録です。
 大和田建樹(幼名晴太郎)は、安政4年(1857)四国の宇和島生まれです。
Cー58機関車の動輪
 C−58機関車は昭和13年(1938)に誕生した中形客貨兼用車で、昭和22年(1947)までの10年間に427両が製造された。戦後ディーゼル気動車化の目ざましい進展に伴い、貨物列車のけん引が主体となったが、昭和41年(1966)まで廃車が皆無であったのは、他の形式に例のない記録です。これは、C−58が地方線区にも適合した万能性能であったことを物語るもので、SL最後の昭和50年(1975)まで重用され使命を全うした。展示されている動輪は、総武・横須賀線乗り入れ(昭和51年)記念として、北海道札幌鉄道管理局苗穂機関区所属の車番425の第2動輪を譲り受け、鉄道発祥の地、新橋駅に設置したものです。
鉄道唱歌>  作詞:大和田建樹   作曲:多梅稚
汽笛一聲新橋を はや我が汽車は離れたり 愛宕の山の入りのこる 月を旅路の友として
右は高輪泉岳寺 四十七士の墓どころ 雪は消えても消えのこる 名は千載の後までも
窓より近く品川の 台場も見えて波白く 海のあなたにうすがすむ 山は上総か房州か
梅に名をえし大森の すぐれば早も川崎の 大師河原は程ちかし 急げや電氣の道すぐに
鶴見神奈川あとにして ゆけば横浜ステーション 湊を見れば百船の 煙は空をこがすまで
横須賀ゆきは乗換と 呼ばれておるる大船の つぎは鎌倉鶴ヶ岡 源氏の古跡や尋ね見ん
八幡宮の石段に 立てる一木の大鴨脚樹 別當公曉のかくれしと 歴史にあるは此蔭よ
ここに開きし頼朝が 幕府のあとは何かたぞ 松風さむく日は暮れて こたへぬ石碑は苔あをし
ここに開きし頼朝が 幕府のあとは何かたぞ 松風さむく日は暮れて こたへぬ石碑は苔あをし
北は圓覺建長寺 南は大佛星月夜 片瀬腰越江ノ島も ただ半日の道ぞかし
汽車より逗子をながめつつ はや横須賀に著きにけり 見よやドッグに集まりし 我が軍艦の壯大を
支線をあとに立ちかへり わたる相模の馬入川 海水浴に名を得たる 大磯見えて波すずし
国府津おるれば電車あり 酒匂小田原とほからず箱根八里の山道も あれ見よ雲の間より
いでてはくぐるトンネルの 前後は山北小山驛 今も忘れぬ鐵橋の 下ゆく水のおもしろさ
はるかに見えし富士の嶺は はや我がそばに來たりたり 雪の冠雲の帶 いつもけだかき姿にて
ここぞ御殿場夏ならばわれも登山を試みん 高さは一萬數千尺 十三州もただ一目
三島は近年ひらけたる 豆相線路のわかれみち 驛には此地の名を得たる 官幣大社の宮居あり
沼津の海に聞えたる 里は牛伏我入道 春は花咲く桃のころ 夏はすずしき海のそば
鳥の羽音に驚きし 平家の話は昔にて 今は汽車ゆく富士川を 下るは身延の歸り舟
世に名も高き興津鯛 鐘の音響く清見寺 清水につづく江尻より 行けば程なき久能山
三保の松原田子の浦 逆さにうつる富士の嶺を 波にながむる舟人は 夏も冬とや思ふらむ
駿州一の大都会 靜岡いでて阿部川を わたればここぞ宇津ノ谷の 山きりぬきし洞の道
鞘より拔けておのづから 草薙はらいし御劍の 御威は千代に燃ゆる火の 焼津の原はここなれや
春咲く花の藤枝も すぎて島田の大井川 昔は人を肩に乘せ わたりし話も夢のあと
いつしかまたも闇となる 世界は夜かトンネルか 小夜の中山夜泣石 問へども知らぬよその空
掛川袋井中泉 いつしかあとにはやなりて さかまき來る天龍の 川瀬の波に雪ぞ散る
この水上にありと聞く 諏訪の湖水に冬景色 雪と氷の掛け橋を 渡るは神か里人か
琴彈く風の浜松も 菜種に蝶の舞坂も うしろに走る愉快さを うたふか磯の波のこゑ
煙を水に横たへて 渡る濱名の橋のうへ たもと涼しく吹く風に 夏ものこらずなりにけり
右は入海しづかにて 空には富士の雪しろし 左は遠州洋ちかく 山なす波ぞ碎けちる
                              (以下省略)  「JR新橋駅」から「ゆりかもめ新橋駅」へ向かう時に 「JR新橋駅」を振り返ると鉄道唱歌の碑がある。 
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