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| 土肥金山の歴史はまことに古く、往時から伊豆における最大の金山として知名度が高く、最盛期には全国鉱山中で第２位の金生産高をあげ、新潟県佐渡金山に次ぐ大金山として著名であった。 |
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建徳、文中、天授（１３７０年代）の時代、足利幕府直轄の金山奉行が土肥を支配し、盛んに金を掘ったのが土肥金山の始まりと伝えられる。
閉山までの採掘坑道の総延長は１００ｋｍ、最深部は海面下１８０ｍに及び、金銀の推定生産量は金が４０トン、銀は４００トンであったと云われている。
| 天正５年（１５７７年） |
土肥の大横谷、日向洞楠山、柿山、鍜冶山等、５カ所を開発、この頃より土肥の金山が本格的に採掘される。 |
| 慶長６年（１６０１年） |
徳川家康が伊豆の金山開発に力を注ぐ。 |
| 慶長１１年（１６０６年） |
幕府金山奉行であった「大久保石見守長安」が伊豆の金山奉行を兼ね、採掘方法、水抜方法等の新技術を導入し産金量を増大させたので土肥金山は隆盛を極め、街には人家が軒を並べ土肥千軒と称されたと言う。 |
| 慶長１８年（１６１３年） |
大久保石見守長安が没し、伊豆金山奉行に市川助衛門尉となるが、元和６年（１６２０年）に没するや土肥の金山は衰退の一途を辿り、ついには寛永２年（１６２５年）に休山となってしまう。 |
| 明治３９年（１９０６年） |
神戸の実業家「長谷川銈五郎」が外国人技師を招へいし深鉱を行い成功を収める。 |
| 大正６年（１９１７年） |
長谷川銈五郎が発起人となり土肥金山株式会社を設立する。 |
| 昭和１７年（１９４２年） |
社名を土肥鉱業株式会社に変更する。 |
| 昭和４０年（１９６５年） |
鉱量枯渇の為、閉山。 |
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＜金の価値秤＞
| 左 |
純金 |
重量３０ｇ |
品位９９．９９％ |
| 右 |
金鉱石 |
重量８６０㎏ |
品位トンあたり３５ｇ |
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＜金鉱石＞
石英鉱床（白色）の中で、銀黒色の鉱脈が金鉱石
＜金槐＞
２５０㎏の金槐。時価は何億円でしょうか。 |
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砂金館では砂金採り体験（有料）を行っている。
昭和４７年（１９７２年）、社名を「土肥マリン観光株式会社」に変更し、坑内の一部を観光坑道として整備し、一般観光客に公開し現在に至る。 |
