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<京都・下鴨神社のさざれ石>
「さざれ石」とは、小さな石という意味です。火山の噴火により石灰岩が分離集積して凝固した岩石で、長野県の天然記念物になっている。日本各地には、子持ち石とか赤子石など石を神として祀る信仰がたくさんある。「さざれ石」は、年とともに成長し、岩となると信じられている神霊の宿る石です。「古今和歌集」には私たちの遠い祖先から信仰してきた生石(いきいし)伝説の「さざれ石」が詠まれており、国歌の原典となっている。
下鴨神社にも「鴨の七不思議」のなかに「泉川の浮き石」や「御手洗の神石」という伝承を式年遷宮の祭事に「石拾い」という神事がある。いずれも永遠の生命力と不思議な力を現している。 |
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<京都・吉田神社のさざれ石>
この石は国歌発祥の地といわれる岐阜県春日村の山中にあったものである。平安朝時代、文徳天皇の皇子惟喬親王に仕えた藤原朝臣石位左衛門は春日村君が畑、京都の往復した道中に古屋部落の谷間で渓流に山積するさざれ石を見て詠んで奉った歌が わが君は千代に八千代にさざれ石の
巌となりて苔のむすまで
の一首であり、古今集に採録された実に目出度い石である。この石は学名を石灰質角礫岩という石灰石が長い年月に雨水で溶解され、粘着力の強い乳状液が小石を凝結し巨岩となり苔むしたものである。君が代はあなたの世代を何時までも千代に八千代に栄えて幸あるようにと祈る歌詞で悠久なる日本が永遠に栄えるようにと実にすばらしく美しいかぎりである。(岐阜県天然記念物) |
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<京都・トロッコ嵯峨駅のさざれ石>
この石は、「君が代」に詠われている「さざれ石」です。
この石が、「君が代」の「さざれ石」だと言われているのは、嵯峨天皇が嵯峨院に御幸されたとき、嵯峨野の辺で小憩をとられた。そのとき、ひとりの侍従が付近の露岩をみて、「君が代は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」と古今和歌集に出てくる和歌を詠んで奉ったところ、天皇は甚く感動され、以降御幸のたびこの露岩を「さざれ石」と称してご賞観あそばされたと言われている。
この和歌ができた場所と石は、この嵯峨に現存していて、今も地元の人々から「さざれ石山」と呼ばれ親しまれている。 |
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<福岡・筥崎宮のさざれ石>
この石は国歌「君が代」に詠まれている「さざれ石」です。岐阜県と滋賀県の境の伊吹山の麓に産し、学名を石灰質礫岩といい、永年の間に石灰質が雨水で溶けて生じた粘着力の強い乳状液が小石を凝結して次第に巨岩となり苔むす。 |
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<赤穂・大石神社のさざれ石>
国歌君が代のさざれ石は、長年、岩が付近の小石を接着し大きな固まりになったものであり、年と共に成長しやがて岩となり、神霊の宿る石として信仰がある。
岐阜県春日村産天然記念物のさざれ石が有名であるが、この度奉納頂いたのは地層が同質の徳島県海南町中部山渓より採り出されたさざれ石である。 |
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<京都・勧修寺のさざれ石>
京都市山科区の勧修寺(かじゅうじ)境内にあるさざれ石。門跡寺院の勧修寺は、真言宗山階派大本山である。 |
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<島根・出雲大社のさざれ石>
この石は通称さざれ石といわれ岐阜県春日村の産。古今集に天皇の大御代の弥栄を寿ぎ祈りこの石の如くこの石の如くましませと詠われ、後に一部改作されて日本の国歌となった。
学名は石灰質角礫岩で長い年月の間に溶解した石灰石が多くの小石を集結して次第に大きく成長したもので、誠に御目出度い石である。
岐阜県揖斐川町の故小林宗一氏(号宗閑)によって発見された。 |
<日本最初の「君が代」> |