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高御座(たかみくら)は、古代より、天皇の即位の儀式に御座として用いられた調度品です。御帳台は、近代以降、皇后の御座として、即位の儀式に用いられるようになったものです。現在の高御座と御帳台は大正天皇即位に際して製作されたもので、京都御所の紫宸殿に置かれていますが、今回は平成度と同様に皇居の宮殿において用いられました。 |
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高御座は、朱塗りの高欄をめぐらした黒漆塗りの方形の継壇(つぎだん)を基壇とし、八角形の床板を2段に重ね、8本の円柱が八角形の蓋(きぬがさ:屋根)を支えるつくりになっています。蓋の頂上の露盤(ろばん)には大鳳(たいそう)1羽を、蓋の各角の蕨手(わらびで)には小鳳8羽を、すなわち大小合わせて9羽の鳳凰の像を載せています。そして、全体にわたって、白玉(はくぎょく)を嵌入(かんにゅう)した華形(はながた)、銀鍍金(ぎんめっき)の鏡光(きょうこう)、瓔珞(ようらく)、その他の飾りを金具で装飾されています。
内部には御椅子があり、その左右に剣璽(けんじ)と国璽(こくじ)を置く案(あん:小卓)があります。
(高御座は1、3段目左画像と2段目画像。御帳台は1、3段目右画像。) |
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御帳台(みちょうだい)は、高御座の隣りに置かれます。御帳台のつくりは、高御座とほぼ同じですが、蓋には鸞(らん)という瑞鳥の像を飾り、また高御座に比べると少し小振りになっています。(解説文は説明文より引用)
(御帳台は4段目画像。5段目画像は裏側から見た様子で右側が高御座、左側が御帳台。) |
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