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甲状腺癌闘病記 乳頭癌・乳頭ガン
癌が偶然のことで見つかる。
青天のへきれきとはこのことか。甲状腺のことで何か自覚症状があったわけではない。甲状腺とは全く関係のないことで、首の部分を通っている血管を調べるためエコー検査を行う。
その時に、医師から「今まで、甲状腺について何か言われていますか?」
「いや、全くありません。毎年、健康診断で触診をしていて何も異常はありませんと言われていますが。」
「2.6pの大きさです。生検(細胞検査)をしてもらった方がいいですよ。」と、一瞬、頭が真っ白。
ということから、細胞検査に、そして、甲状腺癌(乳頭癌)と診断され入院・手術(耳鼻咽喉科)へと進む。細胞検査の結果は「+−」であった。
1日目(手術前日)平成20年(2008)10月
11:00前 ・病院地下1階・入院案内へ行く。
・必要書類提出、部屋の確認、食事についての説明を受ける。
11:00 ・病院のボランティアの男性に案内され、4階の耳鼻咽喉科・眼科待合室へ行く。
・少し待った後、名前を呼ばれる。22号室へ案内される。4人部屋だった。
・入院患者が2名、私が入って3名となる。先に入院しているAさん、Bさんに早速挨拶する。そのうちのAさんは明日退院するとのこと。
・空きベッドの清掃に来た方に、ゴミの出し方等を教わる。待合室で入院生活全般についてDVDを流しているので見た方がいいよと言われ、早速見に行く。
・昼食まで少々時間があるので、携帯電話のマニュアル等を読んで過ごす。
12:00 ・昼食、全部食べる。
・昼食後、新たに入院した4名で4階の館内案内がある。
14:00 ・診察。手術は明日の12:30。遅れる場合もあるとのこと。ドレーン(管)はどこに入れるのか聞く。
・担当看護士から様々な個人情報について聞かれる。ドレーンを抜いたら退院、抜糸は外来になるかも、今日必ず風呂に入ること、明日の夜は1時間毎にチェックがあるので寝られない、……。今日は何もないので自由に過ごしてくださいとのこと。
・読書タイム。村上春樹「東京奇譚集」
を読む。
17:00 ・風呂に入る。20分の時間制限。これで当分風呂には入れない。
18:30 ・夕食、全部食べる。
・夕食後、今夜の担当看護士が挨拶に来る。
19:00 ・緊急入院でCさんがあわただしく来る。20:15に手術(眼科)。どうしたのか聞く暇もないほど急いでいる。麻酔の先生が見え、いろいろと聞いている。
20:15 ・車いすで手術室へ向かう。これで4人部屋は全部ふさがった。緊急手術の付き添いの方に伺うと目を怪我したとのこと。とても心配している。
21:00〜 ・Cさんが緊急手術から戻ってくる。かなりの長い間付き添いの方と話している。時々「痛いよ」とうめくようにいっている。部屋にいる3人は寝ることができなかっただろう。
2日目(手術)
6:00 ・6時すぐに目が覚める。しかし、断続的に目が覚めていたので、寝たような寝ないような状態である。飲食禁止なので歯磨き、口をすすぐだけ。
・本日退院するAさんと話す。蓄膿で骨を削ったが、脂肪が動いて眼球が動かなくなった……。東京の高名なA病院、B病院など7つの病院を回った後、ここにたどり着いた。いい先生に出会えてよかった。千葉県から来た人だった。
10:00 ・Aさんが退院して行く。「麻酔は?」「全身麻酔ですよ。」「ここはいいですよ。前の病院ではひどかった。醒めたあと何ともない。」
・緊急入院したCさんが別の部屋に移る。
・ベッドが空いたので、窓側に移動したいと申し込んだが却下される。違う部屋に移るわけではなく、同じ部屋内での移動もできないのかと残念な気持ちになる。どこの病院でも一度入ったら退院まで同じベッドに固定されるのだろうか?
12:30 ・手術室へ向かう。徒歩。手術室には主治医ともう一人の若い先生が待っていてくれた。
12:50 ・麻酔が始まる。昏睡の直前に「今何時」「12:50です」
  
<甲状腺(亜)全摘術>
病名 左甲状腺癌
手術方法 全身麻酔。手術時間は3時間半程度。鎖骨より上の皮膚のしわに沿って、弧状に切開。甲状腺を2/3〜全摘。周囲のリンパ節の清掃も行う。
入院期間・術後 入院期間は9日間前後の予定。術後、ドレーンは3〜4日で抜去。抜糸は1週間後。退院はドレーン抜去後。
問題点 @出血・感染・疼痛・全身麻痺
A嗄声:甲状腺の裏に半回神経という声帯を動かす神経が走っている。神経浸潤があれば、合併切除が必要。
B両側麻痺・術後血腫→気管切開
Cカルシウム製剤、甲状腺ホルモン剤の内服
Dとったものは病理検査へ
16:15 ・手術結果の家族への説明がある。予定通りの手術(2/3取る手術)を行った。
 
・手術室に長いこと留め置きされたようである。何回も血圧測定を行う。深呼吸をしてと何回も言われる。記憶にあるだけでも10回程度は測定する。チアノーゼとか言う言葉が聞こえてくる。
・部屋が寒い。看護士が電気毛布みたいのもので体をくるむ。今度は暑くて汗が出てくる。声がうまく出ない。
19:00前 ・22号室に戻る。19時前であった。戻るまでに随分時間がかかったものだ。
・手術に駆けつけて方にお礼を言おうとするが、うまくしゃべれない。半回神経を切除したのだろうか心配になる。
  
・酸素マスク、心電図、血中酸素の測定、点滴。身動きもままならない状態。
・頭の下(枕との設置面)が床ずれのような感じで痛い。首を動かさないようにと言われているので痛くてもがまんしていたが、それも限界に近づく。右手を頭の下に滑り込ませ頭の位置を少し動かす。
・看護士が1時間毎に(後に2時間毎に)腫れ具合を見に来る。
・唾を飲み込むたびに、傷口にしみ込むような感じで痛い。
・時間が経つのが遅い。とても眠ることなどできない。時計を見たらまだ1:30。朝までは長い。腫れ具合を見に来た看護士に今何時と聞くと3時である。まだまだだ。
・「水が飲めますが?」「飲みたいです」「少しだけにして」寝ている姿では飲みにくいので、ベッドを起こしてもらう。飲むというより口を浸したいうような感じである。今日、口にしたのはほんの少しの水だけ。考えてみれば、一昨日の21:00から30時間ぐらい何も飲食なしなのだ。
3日目(手術後1日目)
  
・ほとんど寝ていない。明け方断続的に眠ったようだ。尿道に入れた管を取ってくれたのでよかった。すぐトイレに行く。修理した水道管を最初にコックをひねる時みたいに、空気がシュッと出るような音がする。
・手術をしてくれた若い先生が様子を見に来る。酸素マスクと心電図はなくなる。点滴は1本と、排液をためる首の管からの2本となる。
7:30 ・朝食。全粥、納豆、牛乳、キャベツの汁物、海苔。
・昨日から何も食べてないのでゆっくり味わって食べる。飲み込む時につかえる感じで一気に飲み込むことができない。ゆっくり食べるしかないのだ。

・看護士から手のしびれ、息苦しくないか、と聞かれる。
10:00 ・診察。声がおかしいということを言うと、内視鏡で見てくれる。声帯の半分が麻痺していることがわかる。癌が浸潤していないか調べたので半回神経をいじってある。そのうち元に戻るとのこと。
・新しい入院患者Eさんがくる。
  
・薬剤師が内服薬の説明に来る。次の薬を1日朝・昼・夕1錠ずつ飲む。
フロモックス100 抗生物質。病気の原因菌を死滅させ、細菌の感染が原因で起こる疾患(呼吸器、泌尿器、生殖器、胆道、皮膚、のど、目、鼻、口腔内、顎等、身体のいろいろな部位の炎症や化膿)を治療する薬。
フェナゾックス50r 炎症による痛みや腫れを和らげる薬。
アプレース100r 胃の粘膜を保護し、潰瘍ができた傷ついた部分の回復を促進する作用や、胃粘膜の血流量を増やす働きがあり、胃潰瘍や胃炎の病変を治療する薬。
12:00 ・全粥。全部食べる。飲み込みがスムースにできない。
13:00 ・麻酔の先生が来る。全身麻酔の時に、呼吸の保全を図るため管を気管に入れたが、その時に前歯の1本が少しかけたということで、かけた部分の歯を袋に入れて持ってくる。食事等に支障は全くないので、まあいいかと思って受け取っておく。退院後に歯医者に行って診てもらうことにする。
14:00 ・新しい入院患者Dさんが来る。声がかすれ、声帯(付近)にでき物がありそれを診てもらうための検査入院とか。手術らしい。
14:30 ・点滴がはずれるが、夕方にまたあるとのこと。点滴がないと楽だ。
15:20 ・バケツに入った湯が運ばれてくる。体を拭く。
 
・のどの違和感、唾を飲み込む時のつかえるような感じが次第に無くなってきた。縫ったところが一部だが腫れてくる。昨日は何ともなかったが。
夕方 ・最後の点滴、明日からは内服薬になる。点滴がないと体の自由がきく。随分楽になる。
4日目(手術後2日目)
・看護士から手のしびれ、息苦しくないか、と聞かれる。
・排液を調べに、56cc。まだ抜けない。10cc以下にならないと。昨日は50ccだったので増えてしまった。先はまだまだだ。事前にくれた甲状腺手術クルニカルパスの計画表よりスローペースになっている。のどのつまり、声のかすれ、痛みなど昨日と同じで進んではいない。
8:35 ・職場など必要な所に電話するが、声がかすれてうまく話せない。
9:25 ・昨日入院したDさんが声帯の手術に向かう。
10:10 ・診察。声帯の麻痺が昨日よりはよくなってきている。鼻が詰まるというと内視鏡みたいなもので取ってくれる。すっきりする。
10:20 ・新たに入院患者Eさんが入る。部屋が再び全部ふさがった。
10:55 ・手術に行ったDさんが戻ってくる。
午後 ・血中酸素を計る。90%異常になっているので正常。測定はこれが最後。
・体を拭く。
14:00 ・声帯手術のDさんが退院する。良性だったようだ。
17:20 ・看護士来る。声のかすれなど聞いていく。体が少々熱っぽくなっている。朝は37度だったが、今はそれより上がっていそうだ。
5日目(手術後3日目)
・看護士来る。手のしびれ、声のかすれなど聞いていく
・排液は26ccに減る。明日までに減ってくれればと祈るばかりである。1ドル94円になったとか。隣の人が吸引をするのでその音に目が覚めてしまう。夜、鼻が詰まるのだが、先生がつまりをとってくれたので通りがよくなった。
10:00 ・診察。排液が26ccに減ってきたので順調だということである。
昼前 ・洗髪してもらう。首の部分をかばいながらやってもらう。スッキリする。
14:00 ・職場の方々、友人、親類などお見舞いに来る。
夕刻前 ・「爆弾可楽」(杉本章子)を一気に読む。
6日目(手術後4日目)
・看護士来る。手のしびれ、声のかすれなど聞いていく
・排液は23cc、予想外の悪い結果だった。少しショック。このペースでは退院が延びそうだ。
・慣れてきたのか、睡眠不足が重なってきたのか、夜さほど起きなくなってきた。
10:50 ・退院の説明がる。峠は越しているが、排液がまだまだなので気が入らない。
・新しい入院患者Fさんが来る。白内障の手術とのこと。
 
・日曜日なのだが、仏滅なのでそれが災いしているのか訪れる人はほとんどいない。病棟は静かものである。
・Eさんからポリニューロパチーについて教えてもらう
午後 ・看護士が来る。排液があまり減らないが、血液の色に混じって黄色の液が増えてきている。明日、取れるかもしねらいね。と言う。
18:50 ・つかこうへいの本を読み終える。次は、太平記(森村誠一)を持ってきて読み始める。
20:00 ・鼻が詰まってくる。看護士に何かいい方法はないかと尋ねようと思ったが、テレビを見ていたら通りがよくなってくる。
21:00 ・消灯時刻、鼻の通りがよくなってきてそのまま寝込んでしまう。
・夜中に目が覚める。何時だろうかと思って携帯を見たら2時少し過ぎだった。まだ朝までは長い。トイレに行く。排液量が気になったのでトイレで見ると量は減っていない。がっかりしたが、色が薄くなっているのでホッとする。隣が今日は静かなのでまて眠ってしまう。
7日目(手術後5日目)
・看護士来る。手のしびれ、声のかすれなど聞いていく
・排液量は昨日と比べて減っていないような気がする。10cc台になっていればいいのだが。唾を飲み込んだ時ののどの通りはだいぶ良くなってきている。
9:40 ・診察。廃液16cc。もう少しだ。1週間ぐらいで抜けるから。管が抜ければ翌日退院できますとのこと。最速で明後日退院かな。
午後    ・便秘気味になる。昨日から急に腹の調子がおかしくなる。今日から「太平記」を読み始める。
15:00 ・職場の先輩が来てくれる。自転車で来たとのこと。手術の様子などあれこれ話す。排液量が思ったほどの速さで減らないので少々落ち込んでいた時だったので気が楽になる。
・「太平記」を読み終える。壮大な歴史物語である。
8日目(手術後6日目)
・看護士来る。手のしびれ、声のかすれなど聞いていく
・ベッドや環境に慣れてきたので、そこそこ寝ることができるようになってきた。もちろん、夜中に目が覚める時もあるが。隣の吸引の音で。でもお互い患者として理解し合わなければいけないことだ。
・排液量は11cc。あと1ccだが。微妙な量だ。でも先が見えてくる。もう1日我慢かな。
9:40 ・診察、管を抜いてくれる。明日。診て異常なければ退院できると言われる。嬉しかった。部屋に戻った時、前のベッドの人に嬉しさのあまり、「管がとれたよ」と見せる。「明日退院だね。」「そうなればいいんだがね。」笑顔で答える。
10:00 ・「超一流の自己再生術」(二宮清純)を読み始める。退院も見えてきたこともあり一気に読み進む。
<メモした含蓄のある言葉>
○後藤田五訓
@省益を忘れて国益を思え。
A本当に嫌な悪い話は早く報告しろ。
B勇気を持って意見具申しろ。
  
こういうことが起こった。どういたしましょうなんて言うな。私が総理ならこうしますと言え。
C私の仕事じゃないと言うな。
D決定が下ったら従え。命令は実行せよ。
○野茂英雄
・過去に逃げ込まず、未来にひるまず。
・保守したければ革新せよ
・変わりたくないから努力する。変わりたくないから工夫する。変わりたくないから練習する。
・変身ではなく再生する。
○高橋健次
・何年生きたかではなく、どう生きたか、何を残したかでその人の人生の値打ちが
○イチロー
・夢とは仰ぎ見るものではなく、階段を一段一段上っていけばいつかは到達できるものだ。
午後 ・入院費用の概算を聞きに行く。12万円。
16:00 ・別の本を借りようと1Fの図書コーナーへ行くが、既に閉まっている。今までずっと4Fの図書を読んでいてもう少し専門的な本がないか探しに行ったのだが。残念だった。
・洗髪をしてもらう。退院も近いのでやめてもよかったが、頼んであったのでお願いする。
・「日本一短い家族への手紙」(福井県丸岡町)を読む。
18:30 ・最後の夕食になるかもと思いつつ食べる。
20:30 ・夕方、看護師がいつも巡回に来ていたのに、今夜は来ない。どうしたのだろうか。別に困っていることもないのでいいのだが。
・排液の管は取れているのだが、まだ付いているような錯覚に陥る。ベッドに入るときも出るときもつい管が付いている時の体形になってしまう。
9日目(手術後7日目)
・4:45頃目が覚める。音も結構うるさかったせいもある。
・朝日がサット差し込んできた。傷の具合がよければ抜糸して退院になる。
9:30 ・診察、退院者から始めてくれるのですぐ番が来る。先生が傷口のテープをはがす。「きれいだよ。」、と言って抜糸する。良かった。これで退院だ。!
  
入院生活・ベッド 退院日・窓からの景色 <左>
入院生活を送った22号室のベッド。


<右>
退院の日、窓からの景色。
10:30 ・会計が出来るまで4Fの待合室で待つ。高額療養費認定証は既に提出してあるが、入院費用は、室代等の自己負担分を含めて11万円弱であった。
11:00 ・1Fの会計で入院費を支払い、自宅に向かう。日がまぶしかった。
16:30 ・スポーツジムへ行く。入院前の1/3の量にしてゆっくり体を動かす。10日ぶりである。やはりここがいいと痛感する。
    
退院1週間後(耳鼻咽喉科)
血液検査 TSH 1.33  FreeT4 1.90  Freet3 2.24
・このまま経過観察することになった。甲状腺ホルモン剤は手術後飲んでいないが、このまま飲まないで1ヵ月あまり過ごすことになった。このままTSHの数値が安定して続けば甲状腺ホルモン剤の内服はなしでいくようだが。

・病理検査の結果は、乳頭癌の亜型、特殊なタイプで少し悪性化高めである。甲状腺の周囲の組織への浸潤はない。
手術1ヵ月後(内分泌内科)
血液検査
尿検査
診察
血液検査、尿検査を行う。TSHの値は安定している。良性腫瘍の場合は、このままでいくが、切り取ってない方の甲状腺に顕微鏡レベルでのがん細胞があるかもしれないので、薬を飲んだほうがよいとのことである。(TSH 1.82)リンパ腺への転移は認められなかった。
・手術の傷口は次第に目立たなくなる。首にあるしわのようになる。
チラーヂン 甲状腺ホルモン剤。不足している甲状腺ホルモンを補い、甲状腺機能低下症などの治療に用いられる。過量で発刊、いらだち、体重減少などがおこることがある。自分の場合は、甲状腺ホルモンが不足しているというより、残っている甲状腺があまりがんばらないようにという意味合いである。
チラーヂンS錠25 25μg 甲状腺機能を改善する薬 1日1回朝食後
・90錠出される。長いつきあいのスタートである。3ヵ月後に再診の予約をとる。その時に再び血液検査を行う。
・手術の傷口は次第に目立たなくなる。首にあるしわのようになる。
検査日 総蛋白 GOT(AST) GPT(ALT) LDH γ-GTP TSH
手術前 6.9 17 19 174 39 0.84
手術翌日 6.6 18 18 204 * *
退院1週間後 6.9 80 121 241 * 1.33
手術後1ヵ月後 7.0 25 37 184 71 1.82
手術7週間後(耳鼻咽喉科)
診察 ・声の状態はかなり良くなったこと。時に声が割れることもある。次第に回復してくる。傷口は時の経過とともに柔らかくなる。
・乳頭癌の亜型、特殊なタイプで少し悪性化高めである。という前回の結果が気になったので伺う。乳頭癌は、おとなしく進行がが遅いが、亜型はそれより進行が速いという意味。速いと行っても他の癌よりずっと遅い。癌は5年の経過を診ていくが、乳頭癌は10年診る。癌の他への浸潤も転移もなく、膜の中に入っていた。あまり心配をしなくてもいい。しかし、癌は癌なので。
手術3ヶ月後(内分泌内科・耳鼻咽喉科)
血液検査
尿検査
診察
・TSHが前回より減少してはいるが、1.00以下になったほうがよいとのことでチラーヂンS錠25 25μgを倍のチラーヂンS錠50になる。
・肝機能等の数値は正常範囲内に戻る。
・次回は3ヶ月後に血液検査、尿検査、エコー検査をする。経過観察
検査日 総蛋白 GOT(AST) GPT(ALT) LDH γ-GTP TSH
手術前 6.9 17 19 174 39 0.84
手術翌日 6.6 18 18 204 * *
退院1週間後 6.9 80 121 241 * 1.33
手術後1ヵ月後 7.0 25 37 184 71 1.82
手術後4ヵ月後 6.9 22 33 191 47 1.54
手術6ヶ月後(内分泌内科・耳鼻咽喉科)平成21年(2009)4月
血液検査
尿検査
甲状腺エコー検査
診察
・TSHは1.00以下になり、目標値になった。これで安定していくかどうか結果観察することになった。3ヶ月後に検査する予定。
・甲状腺のエコー検査は問題はなかった。
・サイログロブリンは検査中で結果はわからないが、それ以外の数値は全て正常範囲に入っている。
・チラーヂンS錠50は継続
・時々、人から自覚症状は何だったかと聞かれる。先生に、自分の場合、自覚症状として何があるんですか、と尋ねると、何もない、自覚症状があるということは癌が成長・転移ーーということ。検診・検査で発見されることが多い、という返事であった。
検査日 総蛋白 GOT(AST) GPT(ALT) LDH γ-GTP TSH
手術後1ヵ月後 7.0 25 37 184 71 1.82
手術後4ヵ月後 6.9 22 33 191 47 1.54
手術後6ヵ月後 6.9 21 27 175 49 0.93
手術9ヶ月後(内分泌内科・耳鼻咽喉科)
血液検査
尿検査
診察
・TSHは0.59になる。このまま同じ薬(チラーヂンS錠50)を継続することになった。
・傷口(手術跡)が時にかゆい時がある。かかない方がよい、ということでリンデロンーVG(軟膏0.12%・塩野義製薬)という軟膏を出してくれた。(皮膚外用合成副腎皮質ホルモン・抗生物質配合剤)かゆい時サッと塗ると、かゆみがひくとのことである。
・次回は、手術後1年時にCT、血液検査をすることになった。(予定は10月下旬)
・心配して下さる皆様方、今のところ変わりなく、元気に過ごしています。先日、イタリアに行ってきました。
検査日 総蛋白 GOT(AST) GPT(ALT) LDH γ-GTP TSH
手術後4ヵ月後 6.9 22 33 191 47 1.54
手術後6ヵ月後 6.9 21 27 175 49 0.93
手術後9ヵ月後 7.1 22 25 188 56 0.59
手術1年後(内分泌内科・耳鼻咽喉科)平成21年(2009)10月
CT
血液検査
診察
TSH FeeT4 サイログロブリン
0.91 0.91 11.8
・CT検査の結果は正常である。甲状腺と肺を検査した。どちらも正常という結果。ほっとする。
・TSHは0.91になる。このまま同じ薬(チラーヂンS錠50)を1日1錠服用を継続することになった。
・次回の検査は3ヶ月後の1月下旬である。
手術1年3ヶ月後(内分泌内科・耳鼻咽喉科)
血液検査
診察
TSH FeeT4 サイログロブリン
0.71 1.08 12.2
・TSHは0.71になる。チラーヂンS錠50に加えてチラーヂンS錠25の半分を追加して服用することになった。
・次回の検査は3ヶ月後の4月下旬である。血液検査とエコー
手術1年6ヶ月後(内分泌内科・耳鼻咽喉科)平成22年(2010)4月
血液検査
表在エコー
診察
TSH FeeT4 サイログロブリン
1.06 1.02 12.2
・TSHは1.06に上がる。0.5以下になるのが目標だったが、逆になってしまった。1月からチラーヂンS錠50に加えてチラーヂンS錠25の半分を服用していたが、チラーヂンS錠50+チラーヂンS錠25を1錠づつ服用することになった。
・甲状腺のエコー検査は問題はなかった。
・次回の検査は3ヶ月後の7月下旬である。現在、体調的に何も問題は感じない。仕事もし海外旅行もしている。
手術1年9ヶ月後(内分泌内科・耳鼻咽喉科)平成22年(2010)7月
血液検査
診察
TSH FeeT4 サイログロブリン
0.22 1.18 11.0
・TSHは0.22に下がる。0.5以下になるのが目標だったのでよかった。チラーヂンS錠50とS錠25を引き続き服用することになった。
・次回の検査は手術後2年の10月にCTと血液検査をする。
手術2年後(内分泌内科・耳鼻咽喉科)平成22年(2010)10月
血液検査
CT
診察
TSH FeeT4 サイログロブリン
0.42 1.03 14.3
・前回と同じチラーヂンS錠50とチラーヂンS錠25を引き続き服用することになった。
・CT検査の結果は正常である。甲状腺と肺を検査した。どちらも正常という結果だったので安心する。
・次回の検査は、内分布内科は3ヶ月後と同じだが、耳鼻咽喉科は6ヶ月後に表在エコーの検査をすることになった。耳鼻咽喉科の検査期間が3ヶ月毎から半年に延びた。
手術2年3ヶ月後(内分泌内科)平成23年(2011)1月
血液検査
診察
TSH FeeT4 サイログロブリン
0.77 1.03 16.2
・TSHが上がったため、チラーヂンS錠50とS錠25を各1錠ずつからチラーヂンS錠50を2錠に増える。夏になったら減らすようである。
・次回の検査は、血液検査と表在エコー検査(内分布内科と耳鼻咽喉科)で3ヶ月後の4月の予定です。
手術2年6ヶ月後(内分泌内科・耳鼻咽喉科)平成23年(2011)4月
血液検査
表在エコー
診察
TSH FeeT4 サイログロブリン
0.18 1.21 13.5
・TSHは下がったがチラーヂンS錠50を2錠を継続して服用することになった。
・エコー検査で右側の甲状腺に、手術後にはなかったものがうつっていることがわかる。手術で摘出したのは癌細胞があった左側と癌細胞はなかった中央部である。右側は正常であるということで残した。うつっているものが、大きくなるのかどうかを経過観察(6ヶ月)することになった。甲状腺内で左側の癌細胞が右側に転移した可能性もある。
・次回の検査は、血液検査(内分布内科)で3ヶ月後の7月の予定です。
手術2年9ヶ月後(内分泌内科)平成23年(2011)7月
血液検査
診察
TSH FeeT4 サイログロブリン
0.11 1.13 14.1
・血液関係のデータに特別な変化はない。チラーヂンS錠50を2錠を継続して服用することになった。
・元気に過ごしている。先月にはスペインを旅してきた。
手術3年後(内分泌内科・耳鼻咽喉科)平成23年(2011)10月
血液検査
CT
診察
TSH FeeT4 サイログロブリン
0.08 1.26 13.1
・TSHが低い。動悸はおこっていないので、チラーヂンS錠50を2錠を引き続き服用することとなる。
・前々回(4月)のエコー検査で発見された甲状腺右側にうつっていたものは、CTには小さくてうつらない。甲状腺内での転移の可能性は少ないと思われる。6ヶ月後の4月にエコー検査をすることになった。
・CTで甲状腺、肺を検査したが異常はなかった。
・次回検査は、血液検査(内分泌内科)が3ヶ月後の来年1月、エコー検査(耳鼻咽喉科)が6ヶ月後の来年4月の予定です。
手術3年3ヶ月後(内分泌内科科)平成24年(2012)1月
血液検査
診察
TSH FeeT4 サイログロブリン
0.17 1.29 15.9
・検査結果は、前回とほぼ同程度なので、チラーヂンS錠50を2錠を引き続き服用することとなる。
・前回の検査で、γーGTPと血糖が急に上昇した。今回はどちらも下がったが正常範囲を越えているため。次回検査で、血糖の詳しい検査をすることになった。
・次回検査は、血液検査(内分泌内科)とエコー検査(耳鼻咽喉科)を3ヶ月後の4月の予定です。
手術3年6ヶ月後(内分泌内科科・耳鼻咽喉科)平成24年(2012)4月
血液検査
表在エコー
診察
TSH FeeT4 サイログロブリン
0.18 1.31 検査中
・検査結果は、前回とほぼ同程度なので、チラーヂンS錠50を2錠を引き続き服用することとなる。
・前回問題だったγーGTPと血糖は、正常範囲に入った。
・血糖に関して、HbA1c(JDS)が5.5で、4.3〜5.8の範囲内ではあるが、上限に近いので今後の健康管理に注意したい。HbA1c(NGSP)は、範囲4.6〜6.2のうち5.9であった。
・エコー検査の結果には特別な問題はなかった。
・次回検査は、血液検査(内分泌内科)が3ヶ月後の7月、CT検査(耳鼻咽喉科)は6ヶ月後の10月の予定です。
・手術をしてくれた耳鼻咽喉科の先生が転勤で替わっていた。長いことお世話になったのにお礼も言うことができなかった。残念であった。

 外部リンク  国立がんセンター  日本癌学会  癌研究会


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