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伝承によれば、天平勝宝年間に孝謙天皇の勅願を受けて恵明(えみょう)上人が開創、本尊として行基が刻んだ釈迦如来像を祀ったという。当初は法相宗であったが、空海が伽藍を再興した際に真言宗に改宗したという。そのころから寺運は栄え、寺域は八丁四方におよび、66坊の末寺をもつほどであった。
平安時代中期の天台宗の僧空也が天徳年間にこの寺に滞在し布教に努めた。建久3年(1192)に源頼朝が堂宇を修復するが、応永23年(1416)には兵火で焼失。河野通宣によって文明14年(1482)に再建された。現在の本堂はそのときのものである。慶安2年(1649)には大規模な修繕、昭和36年(1961)には解体修理が行われている。
仁王門は大正11年(1929)に建立されたもの。右側に立つ金剛力士・阿形像には目玉がないこの目玉が失われている理由については「心のない人が盗んだ」とも言われている。 |
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<西林山 三蔵院 浄土寺>(じょうどじ)
簡素ながらも堂々とした風格をたたえた本堂は、文明14年(1482)に創建されたもの。本瓦葺き、寄棟造りで、重要文化財にも指定されているが、和様と唐様が折衷した室町時代の代表的な建物として興味深い。本堂の内陣にある一間厨子も再建時そのままの貴重な建造物。本堂・厨子ともに昭和36年(1961)に解体・修理が行われた。向って右陣に空也上人立像を安置する。
本堂と内陣の厨子は当時の建造で、和様と唐様が折衷した簡素で荘重な建物は、国の重要文化財に指定されている。
| 本尊 |
釈迦如来 |
| 真言 |
のうまく さんまんだ ぼだなん ばく |
| 宗派 |
真言宗豊山派 |
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<大師堂>
本堂に向って右手には、大師堂と鐘楼がある。千社札や幟旗、わらじなど様々な奉納物が飾られている。左手には阿弥陀堂、観音堂がある。 |
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| 浄土寺は空也上人の姿がいまに残る寺である。空也上人像:国指定重要文化財。像高121.5p、木造、玉眼。口元から六体の阿弥陀小化仏を吐いている。仁王門前に仏足石がある。 |