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<室戸山 明星院 最御崎寺>(ほつみさきじ)
最御崎寺は大同2年(807) 唐から帰った弘法大師が再びこの地を訪れて、お寺を建立し、虚空蔵菩薩を刻んで本尊として安置したのが始まりという。足利時代に諸国に安国寺をおいたとき、土佐の安国寺となり、その後も皇室や土佐の領主の尊崇があつく、七堂伽藍の整った巨刹であった。
3代将軍家光の、元和年中 (17世紀初め)に最勝上人が復興、さらに大正13年永江大仁師が本堂を再建、中興第33世島田信保師が昭和54年3月多宝塔再建、昭和60年6月に大師堂を再建した。
本尊 |
虚空蔵菩薩 |
真言 |
のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか |
宗派 |
真言宗豊山派 |
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本堂
本尊は虚空蔵菩薩で空海一刀三礼の作と伝えられ嵯峨天皇以来の勅願所で、多くの寺領荘園を所有していた。国指定の重要文化財として、薬師如来坐像、月光菩薩立像で如意輪観音半跏像及び、佐八幡宮玄勝の寄進による三足丸盆一対を所蔵しているが中でも如意輪観音半跏像は大理石で作られ有名である。
その他天延三年(975)の大般若経十巻、慶長18年の鰐口等がある。
また、珍しい石像の仁王像は正保4年(1647)2代藩主忠義寄進のものである。真言道場であったので明治初年までは女人禁制であった。なお、足利時代には土佐の安国寺として足利家の土佐の祈願所であった。
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大師堂 |
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<鐘楼堂>
慶安元年(1648)9九月竣工。法印権大僧都有譽代施主 土佐国主從四位下侍從藤原朝臣忠義公。慶安元年(1648)土佐藩2代目藩主・山内忠義によって寄進された。
昭和59年に新しい鐘楼堂が建立され、現在は使われていない。 |
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<鐘石>(空海の七不思議)
班れい岩で、小石で叩くと鐘のように音を発し、この響きは冥土まで届くと言われ、俗に鐘石を呼ばれている。 |
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<教義>
1・即身成仏(この身このままで仏になること)
2・密厳国土(この世の中を浄土にすること)
仏のような心で仏のように行い、仏のように語れば私達の日々の生活は自ら浄らかになりこの身このまま仏(覚者)になります。 この世の中は浄土となります。この事が即身成仏であり、密厳国土であり、わが真言宗の教義であります。 |