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<蹉だ山 補陀洛院 金剛福寺>(こんごうふくじ)
縁起によると、弘法大師は伽藍を建立したときに三面千手観世音像を彫造して安置し、「金剛福寺」と名づけられた。「金剛」は、大師が唐から帰朝する際、日本に向けて五鈷杵を投げたとされ、別名、金剛杵ともいう。また、「福」は『観音経』の「福聚海無量」に由来している。
歴代天皇の勅願所となり、武将からも尊崇された。とくに源氏一門の帰依が厚く、源満仲は多宝塔を建て、その子・頼光は諸堂の修復に寄与している。戦国時代以降、海の彼方にある常世の国・補陀落浄土を信仰して、1人で小舟を漕ぎ出す「補陀落渡海」が盛んだったことや、一条氏、山内藩主の支えで寺運は隆盛した。
本尊 |
三面千手観世音菩薩 |
真言 |
おん ばざら たらま きりく |
宗派 |
真言宗豊山派 |
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本堂。秘仏の本尊の千手観音は、正月、初観音、春祭りなど特定の日に公開される。ここは四国の最南端の足摺岬の突端に位置するため、ビロウなどの亜熱帯植物に囲まれ、12万uの広大な敷地になっている。 |
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本堂の左手にある大師堂。境内にはほかに、多宝堂、愛染堂、不動堂、弁天堂がある。 |
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境内足摺岬の大師七不思議は、岬の突端(亀呼岩)で、お大師様が亀を呼び、目の前に浮かぶ不動岩に渡り、修行したと伝えられているもの。 37番札所から80q以上あり、四国霊場の札所間では最長距離になっている。 |