第19代藩主島津光久が万治元(1658)年に別邸として造った美しい借景庭園で仙巌園と呼ばれている。別名の磯庭園の方が通りがいいかもしれない。雄大な桜島を築山に、錦江湾を池にみたてたスケールの大きい借景庭園になっている。磯庭園内の磯御殿は、明治21年から10年間は島津家の本邸として使用されていた。
仙厳園を中心とした一帯は、島津斉彬による「集成館事業」が展開され近代日本発祥の地として注目を集めている。集成館は薩英戦争でほぼ焼失するが、慶応元年(1865)に再建されている。(F.S
さんより)
<尚古集成館>
島津斎彬が、幕末に造った国内初の近代的工場群・集成館跡に建っている博物館。展示品は島津氏関連資料をはじめ幕末時代の興味深い物が展示されている。建物自体も趣がある。
<獅子乗大石戸燈篭>
飛び獅子の乗っかった大きな燈篭で1884年に作られた。火袋以外は無加工の石を使っており、笠石は八畳もあるそうである。 |