中の島公園は明治36年(1903)、越中島と佃島を結ぶ相生橋が架けられた時に中継地点となった島です。当時、中の島から佃島側に相生大橋、越中島側に相生小橋の2つの木橋が架けられていたが、大正12年(1923)、震災により焼失してしまった。
昭和2年(1927)、相生橋の再建の後、中の島は隅田川唯一の水上公園として整備された。当時はその珍しさから非常な賑わいをみせた。また、相生橋は木橋のころから月見の名所といわれていた。
その後、中の島公園は隅田川の水質汚濁などにより訪れる人も少なくなり、昭和48年(1973)にいったん閉鎖された。しかし、水質改善がみられた昭和55年(1980)、隅田川の水を入れ潮の満ち干により水位が変わる観潮池(潮入の池)や、島の南北をつなぐ渡桟橋を設置し、釣りや夕涼みのできる見晴らしのよい公園として再び開園された。
この度、中の島公園は相生橋の再度の架け替えにともない、ハギ・ススキを植栽するなど新しく整備された。
中の島公園と商船大学・明治丸は、昭和63年(1988)の区民投票により、江東八景のひとつに選ばれている。 |