天龍寺開山・夢窓国師の作庭にして、右手遠景愛宕山、小倉山正面亀山、左手嵐山等を借景した池泉回遊式庭園である。正面三段の瀧組は龍門の瀧と称する。(鯉魚は天に登って龍となるとのたとえの如く登龍門は難関を突破して事を成就するの意)、中国唐宋時代の枯墨山水画と洲浜形の大和絵風との調和に依る秀れたる庭園である。
<龍門の滝と三尊石>
正面の枯山水の三段の石組は龍門の滝といい、これは中国の故事に依ったものである。人生には幾度の難関を通り抜けねばならない事があり、これを跳び越え向上する事を登龍門と称する。石橋(日本最古)手前右の石組は三尊石と称し、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩の三尊仏を表現したものである。(説明文より) |