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精進料理(しょうじんりょうり)は、殺生を戒める仏教の教えにより、肉類や魚介類を使用せずに、穀物・豆類・野菜などの食材だけで料理をしたのです。各宗派で独自の工夫がなされてきており、雁もどきのように肉や魚に見せかけたののや高野豆腐などが知られている。
精進とは、仏道修行に励むことであり、その中に美食を戒め、粗食であるという行いがあるのです。また、食材の無駄を出さないことも大切なことです。
可睡斎の精進料理は、単なる田舎料理にならないことだそうです。地元の旬の食材と、乾物や豆腐など年中ある食材をうまく利用している。(可睡斎にて)
<五観の偈>(食事訓)
ひとつには巧の多少を計り、彼の来所を量る。
ふたつには己が徳行の、全缺(ぜんけつ)を忖(はか)って供に応ず。
みつには心を防ぎ過(とが)を離るる事は、貪等(とんとう)を宗とす。
よつには正に良薬を事とするは、形枯(ぎょうこ)を療ぜんが為なり
いつつには成道の為の故に、今此の食(じき)を受く |
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