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この建物は岩村藩校、知新館の正面である。知新館は元禄15年(1702)藩主松平乗紀によって創立された。美濃国において最初の藩学であり、全国的に見ても古く十指に入る。
創立当時の岩村藩は2万石(後に3万石となった)の小藩でありながら、文教政策に重点をおき、有能な藩士の育成を図った。この精神は今も岩村町に脈々として生きている。
江戸末期に昌平黌(校)を中心にして日本の学問をリードした林述斎、佐藤一斎等を岩村藩から出したことは決して偶然ではなく、元禄時代から知新館という藩学の土壌が培われていたからである。
知新館の名称は論語の『温故知新』から採った。知新館正門の向かって左側に釈奠(せきてん)の間(ま)がある。釈奠とは孔子を祭ることで、知新館における聖廟(孔子廟)であり、常に孔子の像を配し、教授は拝礼してから授業に向かった。 |
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<温故の井>
藩政時代に藩校知新館に学ぶ塾生の喉を潤したと云い伝う。 |
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