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東伊豆町指定文化財のこの築城石は、稲取の「畳石」として古くから知られている。石の側面に「御進上松平土佐守十内」と刻記されており同様の築城石が町内に10個ありその内の代表格の石であることを示している。
徳川家康の命令で慶長10年(1605年)から始まった江戸城大修築は、三代将軍の家光の頃、嘉永13年(1636年)まで続きほぼ完成した。その時、課役大名の土佐藩主山内忠義の石丁場が稲取に置かれ、数多くの築城石を採取し「百人持の石」2240個の完納に努めた。今に遺るこの石は、土佐藩に対し採石命令が下った際それに対応するため準備された石である。 |
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