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<旧西川家住宅> (重要文化財)主屋1棟 土蔵1棟
西川利右衛門家は江戸時代から明治時代前半にかけて栄えた商家であったが、昭和5年(1930)に子孫が絶え、現在は近江八幡市が所有している。
主屋は宝永3年(1706)に建築されたもので、県内の町家の中では古い方に属する。 居室部は、間口が6.5間、奥行が9間、間取りは中央に「通り土間」、表に面して「店」を構え、後方は二列の部屋割となり、二階は表側の半分に造られ、畳敷きの2部屋のほかは板敷きの「つし」になっている。
座敷は間口2.5間、奥行5間が主屋の北側に接し、奥座敷は「とこ」に「付書院」がつき数寄屋風に造られ、座敷玄関は表通りの板塀戸口から「見越しの松」の中庭を経て通じるようになっている。
この住宅は建築当初にさかのぼって復元されたもので、質素な中にも洗練された意匠が随所にみられ、近江商人の本宅を知る好例として貴重な建物です。
土蔵は裏庭に建ち天和年間(1681〜1683)のもので、形式は大壁造りの本瓦葺です。内部は3階建てになっていて珍しい造りとなっており往時の西川家の隆盛をしのばせる。。 |
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西川利右衛門家は、近江八幡市を代表する近江商人の一人で、初代数政から昭和5年(1930)に11代徳淨が没するまで、約300年間にわたって活躍した。
屋号を大文字屋と称し、蚊帳や畳表など商いをして財をなし、近江を代表する豪商としての地位を築いた。11代徳淨が没した後、分家の西川庄六家の厚意に依って市に土地建物共に寄贈された。
昭和58年(1983)、重要文化財に指定された旧西川家住宅は、昭和60年(1985)より保存修理が実施された。この修理は外観や間取りを建築当初の姿に復元する方針のもとに進められ、主屋は宝永3年(1706)に建てられたことが判明した。主屋は間口6間半、奥行9間の居室部と間口2間半奥行5間の座敷部で構成され、その造りは京風で統一しており、質素ななかにも洗練され意匠を残している。 |
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