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<二條陣屋>(重要文化財小川家住宅)
豊臣秀吉に仕えていた伊予今治(愛媛県)7万石の城主となった小川土佐守祐忠(すけただ)は、関ヶ原の合戦に敗れて出家し、その長男千橘(せんきつ)が、萬屋平右衛門と名乗って、この地で米穀商、両替商及び木薬屋を業とした。この建物は、その住宅として寛文10年(1670)頃に創建されたものである。
当家は、二条城や京都所司代に仕候する中小の大名の陣屋としても利用されたので、隠し階段や武者隠しなど、大名の身辺警護のための特殊な構造、設備が施され、更に類焼防止の工夫も多い。建築様式は数寄屋式住宅で、極めて繊細優美であり、建築学的価値も非常に高いとされている。
昭和19年(1944)に数寄屋式住宅、陣屋式建築、防火建築の3点から、当時の国宝保存法に基づく国宝に指定され、昭和25年(1950)、文化財保護法により重要文化財に指定された。 |
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