 |
|
 |
|
 |
|
 |
|
 |
|
 |
|
旅籠とは江戸時代の宿泊施設で、柏屋はその規模から「大旅籠柏屋(かしばや)」といわれ、岡部宿を代表する旅籠だった。柏屋を経営していた山内家は、旅籠と質屋を兼業し、田畑の集積も進め、その富を背景に代々問屋や年寄りなどの宿役人をつとめる。岡部宿でも屈指の名家だった。
<柏屋の建物>
延べ床面積は約331u(約100坪)。柏屋は、文政と天保の2回、岡部宿の大火で焼失しているが、当時の「類焼見舞覚」や「諸入用之覚」などの資料によれば、天保6年(1835)に「棟上げ」をしているので、江戸時代後期の建造物であることがわかった。国の登録有形文化財。 |
|
 |
|
 |
|
 |
|
 |
|
 |
|
 |
|
朝食(上左画像) |
夕食(上右画像) |
[坪](左上)濃漿 (味噌味で濃く仕立てた
汁物)・豆腐・麩
[平](中心)芋・人参・揚豆腐・大根・椎茸
[汁](右下)具無し
[その他](左下)茶飯 |
<左膳>
[平](左上)人参・菜
[汁](右下)大根
[その他]ご飯(左下)・漬け物(右上)
<右膳>
[平](上)かまぼこ・芋
[焼物](下)干甘鯛
|
|
|
 |
|
東海道各宿での食事(大阪の豪商升屋平右衛門山片重芳の日記より)
宿 |
|
汁 |
平 |
焼物 |
その他 |
草津 |
夕 |
湯葉・菜 |
蒲鉾・干瓢・牛蒡 |
塩アジ |
ナマス |
朝 |
かぶら |
水菜・椎茸・湯葉 |
干くち |
梅干し |
新居 |
夕 |
大根 切干 |
ボラ・焼き豆腐・人参 |
|
アサリ・寒天・うなぎ |
朝 |
きざみ大根 |
八杯豆腐 |
カレイ |
|
岡部 |
夕 |
大根 |
蒲鉾・芋・人参・菜 |
干甘鯛 |
|
朝 |
|
芋・人参・揚豆腐・大根・椎茸 |
|
濃漿・豆腐・ふ・茶飯 |
一行は医師一人を含む10人で、宿舎には脇本陣を利用している。京都(1月19日出立)から江戸(2月1日到着)まで、一日10里(約40q)を歩く12泊13日の旅であった。 |
|
 |
|
 |
<おはぐろ道具と化粧台> <針箱・行李> |
 |
|
 |
<手水桶> <十能> |
 |
|
 |
<行灯> <煙草盆・火鉢> |
 |
|
 |
<香時計> |
 |
|
 |
|
<つるべ井戸> <かまど> |
|
 |
|
<関札>
宿泊した武士の氏名 |
|
 |
|
<駄賃高札>
定
岡部宿
当子三月より来丑二月まで中壱ヶ年
之間 駄賃井人足賃銭有来壱倍
増し処 当十月より来丑二月迄拾
五割増 都合壱倍五割増之
丸子江
荷物壱駄 三百六拾弐文
乗掛荷人共 同断
軽尻馬壱疋 弐百三拾六文
人足壱人 百七拾九文
藤枝江
荷物壱駄 弐百六文
乗掛荷人共 同断
軽尻馬壱疋 百三拾壱文
人足壱人 百弐文
右之通可取之 若於相背は
可為曲事ことの也
元治元子年 十月 奉行 |
|
|
 |
|
現在の建物は、天保7年に建てられたもので、5代目良吉(天保年間)以降は旅籠屋と質屋を兼業しており、かなり裕福であったことがうかがえる。「柏屋」は170余年を経た今日でも、東海道筋における貴重な建物とされ、創建当時の痕跡がみられる。上の画像は本座敷と庭園である。 |
|
 |
|
 |
|
<岡部宿本陣址>
本陣とは江戸時代に大名や旗本、幕府の役人などが使用した格式の高い宿泊施設です。内野家は、元禄年間(1688〜1704)に本陣職を命ぜられてから明治時代に宿場の制度が廃止になるまでの約180年間、代々本陣職継いだ。当時の建物は残っていないが、敷地はそのまま残されており、昭和48年(1973)には「岡部宿本陣址」として市指定史跡(指定時は岡部町指定)となった。 |
|