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徳島県美馬郡貞光町字西浦に現存する「永井屋敷」は、平成6年2月18日、貞光町文化財保護条例の規定に基づき、貞光町指定有形文化財に指定された。
敷地面積、約550坪の屋敷に主屋棟である「モヤ」1棟。付属棟である「ネドコ」1棟、「蔵」1棟、そして、「主門」、「裏門」、「内門」、「板塀」、「井戸」等が配され、周囲を築地塀がぐるりと取り囲む。
建築のみならず、主屋棟「モヤ」より望む、主題が鶴亀蓬菜と枯滝による庭や県内屈指の古木である「御所柿」は、屋敷全体の文化財価値を高めている。
また、この屋敷に立ったとき、そこから望める近景と遠景がバランスして、とても美しい景観を保っている。それはとりもなおさず、屋敷の樹木や庭、そして、建物群が、周辺の町並みや周囲の山々の自然景観ともよく調和していることを示している。
現在、管理・所有者は貞光町であるが、もとよりここで生活を営んでいた永井家は、「庄屋屋敷」と町民に親しまれている呼び名のとおり、江戸時代には代々庄屋職を勤めていた。明治以降は、医者として、生業を立てていたようである。また、付属棟の「ネドコ」は、隠居屋とともに藍のネドコとして機能していたことが想像できる。 |
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藍の寝床 |
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屋根の様子、うだつも建てられている。 |
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表門(南門) |
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寛政3年(1791)建築の旧庄屋屋敷・旧永井家の全体図 |
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