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指月殿は、鎌倉時代に尼将軍と呼ばれた北条政子が、政争の犠牲となった実子である2代将軍頼家の菩提所として建立したもので、伊豆最古の木造建築といわれている。
指月とは経典を意味し、かつては鎌倉から送られてきた数千巻にも及ぶ宋版大蔵経を収める経堂だったが、経本は散失し、わずかに「放光般若波羅密経・巻第二十三」だけが、静岡県指定文化財として、本寺の修禅寺宝物館に残っている。
本尊の釈迦如来座像は、スギなどの寄木造りで、高さ203p、この種の像としては伊豆最大で、鎌倉時代の作、ハスのハナをを持った禅宗式というめずらしい形をしているため静岡県指定文化財となっている。
阿吽二体の仁王像は本尊よりさらに古く、藤原時代の作、かつての修禅寺境内は広大であり、当時は横瀬にあった寺門で入口を守っていたといわれ、本尊ともども非常に貴重な三体は昭和57年より2年の歳月をかけ、大修復が行われた。
扁額「指月殿」は、元の名僧・一山一寧の書といわれるが、これは複製で、実物は修禅寺本堂に保存されている。 |
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